走り屋には走り屋の、ヤンキーにはヤンキーの連絡網が存在するらしく、
どこか一ヶ所が封鎖されてもすぐに移動していると聞く。
警察や付近住民には迷惑な話である。
ここ千葉にもそういう場所やそういう連絡網がたくさんあって、
家主はまた別のゼロヨン会場(笑)に移動したのだろうと私は予想していた。

だが、フレッツ光は少しだけ予想は外れていた。
車の置き場所と目的地がけっこう離れていたせいで何もわからなかったが、
近づくにつれ、断続的な排気音と
ひっきりなしに鳴り響くブレーキの音がどんどん大きくなってきていた。
夜の闇のなか、いくつかの曲がり角を抜けると、
わずかにのぞく表通りの強烈な明るさが見えた。
車とおぼしきヘッドライトが
尋常でないスピードで左から右へと一瞬で抜けていく。なんだあれは?
せかせかと表通りまで歩き出ると、
エンジンの轟音とタイヤの路面を削る音がいきなりガアッと大きくなった。
風や波の音かと思って気にしないでいたもうひとつの騒音は、
人間の叫び声だった。